中野区の眼科、東中野とみどころ眼科は緑内障治療、白内障の日帰り手術に実績多数

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    緑内障の治療

    緑内障の視神経障害に対して確実な治療法は、現在のところ「眼圧を下げることだけ」です。眼圧が高い緑内障で眼圧を下げることが重要なことは明らかですが、正常眼圧緑内障でも、その患者さんの治療前のもとの眼圧(ベースライン眼圧といいます)に比べて眼圧をより下げることで、緑内障の進行をある程度は抑えられることが確認されています。

    眼圧上昇には様々な原因が考えられので、まずその原因を適切に診断し、それぞれに応じた適切な対処を行うことが求められます。

    閉塞隅角緑内障による眼圧上昇ならば、レーザー虹彩切開術や水晶体除去術などにより劇的に眼圧が下降することが期待できます。また、糖尿病などで隅角に新生血管網などが張って眼圧が上昇することがありますが、その場合には糖尿病網膜症に対する網膜光凝固術などが最初に行われます。
    隅角などに明らかな眼圧上昇の原因がみられない場合には、原則として、房水の産生を減らすような点眼薬(各種あります)を使い、その効果が不十分な場合には、手術が必要になることもあります。
    このように眼圧上昇に対しては、その原因を迅速・確実に判断し、適切な治療法を選択することが求められますが、そのあたりが眼科医(緑内障専門医)の腕の見せどころということになります。

    眼圧下降以外の緑内障の治療として、「神経保護治療」や「血流改善治療」なども期待されています。それらは、東大講師時代の私(富所)の主要な研究テーマのひとつでしたが、残念ながら、確実な効果が確認されているとは今のところ言えません。一方で、カルシウム拮抗薬やスタチンなど、緑内障に対する効果が「かなり期待される」薬もありますので、眼圧を下げても緑内障が進行する患者さんなどに対して処方することもあります。しかしその際には、各薬剤の副作用などに十分注意を払う必要がありますので、安易な使用はお勧めできません。十分な経験を持った緑内障の専門医に相談してください。

    緑内障に対するレーザー治療

    レーザー虹彩切開術(laser iridotomy)

    眼の中で作られる水(房水)は、黒目の端の部分にある隅角から少しずつ眼の外に流れ出ていきます。その隅角が非常に狭いために眼圧が上がってくる状況を「閉塞隅角緑内障(または閉塞隅角症)」と呼びます。隅角が短時間にほぼ完全に閉塞するために眼圧が急激に上昇する「急性閉塞隅角緑内障発作」では、強い眼痛や頭痛、嘔吐などが見られるだけでなく、処置が遅れると失明に至ることもあるため、予防が非常に重要となります。

    隅角が狭く隅角閉塞を起こす危険性がある眼に対する予防処置としては、レーザー虹彩切開術または水晶体除去術(白内障手術)がありますが、患者さんの年齢や眼の状況によりどちらを選択すべきかが異なるので、眼科医とよく相談する必要があります。

    レーザー虹彩切開術は、黒目の中の茶目の部分(虹彩)の端の部分にレーザーによって0.5mmくらいの小さな穴をあけて緑内障発作を起きないようにするものです。入院などは必要でなく眼科外来で約5分くらいの処置となります。術後の合併症として軽度の虹彩炎やまれには角膜内皮障害の可能性がありますので注意も必要です。

    選択的レーザー線維柱帯形成術(selective laser trabeculoplasty, SLT)

    眼の中の水(房水)の出口である隅角にある線維柱帯に弱いレーザーをあてて、房水の流れを良くしてあげることにより眼圧を下げるレーザー治療です。外来で5分程度で実施可能で痛みなどもほとんどありません。線維柱帯切除術などの外科的手術に比べ、術後の重篤な合併症の可能性もほとんどありませんが、得られる眼圧下降は手術に比べれば限定されています。
    特に点眼薬で眼圧下降が不十分な患者さんや、アレルギーがあって点眼薬がほとんど使えないような患者さんに対しては、治療のよい選択肢のひとつとなります。


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